【開催報告】フリースクール全国大会(JDEC in 滋賀)を開催しました。

2026年3月15日、キラリエ草津にてフリースクール全国大会(JDEC in 滋賀)を開催しました。
アーカイブ配信を含め、約220名の方々にご参加いただく大規模な大会となりました。
今回の大会は、まさに“フリースクールらしさ”が詰まった一日でした。
基調講演や分科会で知識を深める「静」の時間。
空きスペースでの対話やトークフォークダンスなど、人と人がつながる「動」の時間。
そして、副知事ディスカッションや子どもプレゼンのように、子どもたちの声に心が動かされる時間。
話を聞く。
語り合う。
心が動く。
そのすべてが重なり合う場となりました。
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基調講演
基調講演「フリースクールの可能性を時代の中で考える」では、これからの時代におけるフリースクールの可能性について示唆がなされ、子どもが学びを選ぶ主体であることの重要性が改めて共有されました。
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分科会
分科会①「教育機会確保法 成立10年を機に語り合う」
教育機会確保法の成立から10年を振り返り、「不登校をどう捉えるか」という前提そのものが問い直されました。
参加者と共に、子どもが自ら学びを選び、支えられる社会をどう実現するかを考える時間となりました。
分科会②「不登校支援 行政と民間との連携」
滋賀県・草津市と民間が連携した取り組みが共有されました。
子どもを真ん中に据えた支援の広がりとともに、持続可能な運営に向けた課題も浮き彫りとなりました。
分科会③「学校に行きにくい子に向き合いたい方へ」
行政・民間・当事者が立場を越えて対話し、「復帰」を前提としない支援や、「信じて待つ」という関わりの本質が共有されました。
支援のあり方について、多くの学びが生まれる時間となりました。
分科会④「子どもの声は、どこまで届いている?」
子どもの人権について学ぶと共に、育ちの現場で起きる“ヒヤリハット”について考えました。
“ヒヤリハット”は単なる失敗ではなく、子どもの権利を守るための重要な気づきとして捉えることが共有されました。
分科会⑤「支援に繋がりにくい子どもたち」
困難を抱える子どもたちの背景にある福祉課題について共有されました。
また、不登校をきっかけに保護者が離職や働き方の変更を余儀なくされ、家庭が困窮に陥るケースなど、支援の難しさと必要性が語られました。
分科会⑥「子どもと語る不登校」
フリースクールに通う子どもたちが登壇し、参加者と共に“不登校”をテーマに本音で語り合いました。
大人と子どもの立場を越えて、改めて教育について問い直す時間となりました。
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副知事ディスカッション
副知事ディスカッションでは、「不登校=マイナスではない」という実感が共有されました。
子どもたち自身が、不登校のしんどさや支えられた経験を語り、
「しんどかったけれど、挑戦できるようになった」
「不登校になったことを後悔していない」
という言葉から、不登校の経験が一人ひとりの成長につながっていることが伝わりました。
また、副知事からは滋賀県の取り組みが紹介され、子どもを真ん中に据えた支援の重要性が共有されました。
子どもの声と政策が交差することで、
「支援は誰のためにあるのか」を問い直す場となりました。
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おわりに
他にも、JDECミーティングやトークフォークダンスなど、参加者一人ひとりの声に耳を傾ける機会が多くありました。
子どもや教育について、真摯に向き合う人の多さが印象的でした。
本大会のテーマは、
「もう一度、考えよう。あの子のこと。」
多様なプログラムからの学びを通して、目の前の子どもについて改めて考える機会となっていれば幸いです。
本大会は、本当に多くの皆さまのご協力のもとで成り立っています。
ご参加・ご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
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NPO法人フリースクール全国ネットワーク 理事
JDEC2025 in 滋賀 実行委員長 麻生知宏